高野山会議2023を開催

大師教会でのセッションの様子(写真:照井壮平)

令和5年7月13日から7月16日まで、東京大学先端科学技術研究センター(RCAST)は、高野山金剛峯寺および高野山大学にて「高野山会議2023」を開催しました(主管:先端アートデザイン分野(AAD)、共催:高野山真言宗総本山金剛峯寺、高野山大学、和歌山県、高野町)。

弘法大師空海の誕生から1250年記念となる今年は、会議の内容をより充実すべく、本会議を一般公開とし、澤和樹氏(東京藝術大学名誉教授/RCASTフェロー)が率いる澤クヮルテットの特別演奏会や、AADの連携企業が主導の分科会を設けました。地域共創を考えるエクスカーションプログラムでは、首長にも参加いただき、地域の方との交流を深めました。さらに、会議開催期間中には、高野山近隣の橋本市とかつらぎ町の各自治体とRCASTとの連携協定を締結しました。

各日セッションでは「和の芸術とデザイン」「インクルーシブデザイン」「次世代育成 ~STEAM 教育と芸術環境創造~」「高野山のまちと人」「瞑想:自然と一体化した境地」をテーマに据え、AADアドバイザーのRossella Menegazzo氏(ミラノ大学准教授)、新井鷗子氏(横浜みなとみらいホール館長/東京藝術大学客員教授)のほか、各界で活躍する方々に登壇いただき、参加者との議論を重ねました。

最終プログラムの高野山大学松下講堂黎明館での「クラシックコンサート」まで、会議期間中の参加者数はスタッフを含め延べ1934名にものぼりました。閉会式では「高野山宣言2023」を提言、自然との協調と共存がはぐくむ多様な人々の安寧と幸福を願う本会議の重要性と意義を再度認識し、次年度の開催にむけて発信し続けていくことを決意し、4日間の会議は幕を閉じました。

最終日のコンサート(写真:照井壮平)

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高野山会議2023を開催します