高野山会議2023 の報告書が完成しました!

高野山会議2023の報告書が完成しました。以下ボタンよりダウンロードしてご覧ください。

The report for “Koyasan Conference 2023” has been completed.
Please download and view it by clicking the button below.

KOYASAN CONFERENCE

高野山会議

東京大学先端科学技術研究センター(東大先端研)は、先端アートデザイン分野が中心となり、「Nature-Centered」の視点から1200年後の未来を語る 「高野山会議2023」 を開催する運びとなりました。

「高野山会議」は、開創より1200年の歴史を持つ高野山の真言宗総本山金剛峯寺および高野山大学を舞台とし、東大先端研の新しい研究展開を皆さまに広くご紹介するとともに、科学技術×アートデザイン×宗教の深い対話を通じてダイバーシティとインクルージョンの未来を形づくることを目的とした、ユニークな科学文化学術会議です。
一昨年2021年11月に先端アートデザイン分野主催でプレを、昨年2022年6月に東大先端研主催での1回目を開催しました。

会議ではテーマごとにセッションを設け、各方面でご活躍の方々にご講演いただくほか、社会連携研究部門パートナー企業による宿坊での分科会、東京フィルハーモニー交響楽団による弦楽合奏公演、高野山内外のエクスカーションなど、多様なプログラムを用意しております。
この「高野山会議」の意義をさらに広く浸透させるとともに、より多くの皆様にご参加いただけるように、本会議の主要セッションを一般公開します。

空海の曼荼羅の世界に満たされた高野山において、アートデザインと科学を結び、包摂的な社会を実現するために何ができるかを感性豊かにディスカッションする4日間です。

主催:東京大学先端科学技術研究センター(主管:先端アートデザイン分野)
共催:和歌山県 / 高野町 / 高野山真言宗総本山金剛峯寺 / 高野山大学
開催日時:2023年7月13日(木)13時00分 ~ 7月16日(日)15時00分(予定)
場所:高野山真言宗総本山金剛峯寺 / 高野山大学 等

高野山会議2023は、築野グループ株式会社様、株式会社丸和代表取締役丸山昌三様からのご寄附を頂いております。

NEWS

お知らせ

  • 2023.07.06高野山会議2023最終日「クラシックコンサート」ご案内&お申込ページを開設しています。詳細はこちら
  • 2023.07.066月28日付で和歌山県(共催)からプレスリリースを行いました。詳しくはこちら

TIME SCHEDULE

タイムスケジュール

SESSION

セッション概要

【DAY1】

DAY1

開会式 / フラッシュセッション「高野山会議2023の楽しみ方」

日時:7月13日(木)13:00 ~ 14:45
場所:金剛峯寺新別殿

声明

開会宣言
東大先端研所長・教授 杉山正和

ホスト挨拶
高野山真言宗宗務総長 今川泰伸
高野町長 平野嘉也

フラッシュセッション 「高野山会議2023の楽しみ方」
進行:東京大学名誉教授・東大先端研シニアリサーチフェロー・先端アートデザイン分野統括 神﨑亮平

  • 杉山正和

    東京大学先端科学技術研究センター 所長

  • 神﨑亮平

    東京大学名誉教授・
    東大先端研シニアリサーチフェロー(前所長)


DAY1

SESSION 01 和の芸術とデザイン_THINKING WITH NATURE

日時:7月13日(木)15:00 ~ 17:00
場所:金剛峯寺大会議室
統括:東大先端研特任准教授 伊藤志信

目的<「1200年後の世界」との関わり>
1200年後の私たちの環境と生活、文化はどう変わっているくのか。それは、産業革命以降の 100 年余を 総括して、我々の世界を変革する持続可能な開発や、今後の私たちの思想とその行動が反映されていくだろう。
芸術デザインという視点を通して、物質中心の拡張主義から解き放たれた、日本の新たな文化の方向性 を考察する。

登壇者 
ミラノ大学准教授、AADアドバイザー Rossella Menegazzo氏
中川木工芸・比良工房主宰(木桶職人) 中川周士氏

  • 伊藤志信

    東京大学先端科学技術研究センター特任准教授

  • Rossella Menegazzo

    ミラノ大学准教授、AADアドバイザー

  • 中川周士

    中川木工芸・比良工房主宰(木桶職人)


DAY1

木桶デモンストレーション

日時:7月13日(木)17:30 ~ 17:50
場所:黎明館
形の違った自然の木片が完璧な器へ。匠木工熟練士、中川周士氏による和のフレキシビリティの実演。
モデレーター 伊藤志信


DAY1

高野山会議2023公式レセプション

日時:7月13日(木)18:00 ~ 20:00
場所:高野山大学 黎明館ロビー

ホスト挨拶
和歌山県知事 岸本周平
金剛峯寺第524 世寺務検校執行法印・高野山大学学長 添田隆昭


【DAY2】

DAY2

朝のエクスカーション

日時:7月14日(金)8:00 ~ 8:45
場所:高野山金剛峯寺 壇上伽藍・根本大塔


DAY2

SESSION 02 インクルーシブデザイン

日時:7月14日(金)9:00 ~ 11:00
場所:金剛峯寺大会議室
統括:東大先端研特任教授 伊藤節

目的<「1200年後の世界」との関わり>
2400年前ギリシャのプラトンに始まり、600年前にレオナルド・ダ・ヴィンチが継承してきた西洋的科学技術の発展、そしてここ200年の間に体験してきた4つの産業革命を通して、現代の私たちの社会は科学技術の大きな発展の恵みとともに、人間中心の科学技術がもたらした自然体系破壊による人類存続の危機をも孕んでいます。
1250年前に高野山の空海が説いた宇宙や自然と一体化する東洋思想の人のあり方は、今後600年、1200年、2400年後の人間社会を持続継続していくための大きな指針となります。
未来の人材や社会を構築していく教育やデザインにおいても、人を含めた自然界の多様性あふれる個性を互いに尊重し、みんなで協力し合って包摂的な人材や社会を育成、デザインしていくことが求められます。

登壇者 
筑波大学名誉教授、札幌市立大学元理事長・学長、現名誉教授 蓮見孝氏
東京大学先端科学技術研究センター准教授 並木重宏

  • 伊藤節

    東京大学先端科学技術研究センター特任教授

  • 蓮見孝

    筑波大学名誉教授、札幌市立大学元理事長・学長、現名誉教授

  • 並木重宏

    東京大学先端科学技術研究センター准教授


DAY2

高野山麓エクスカーション

日時:7月14日(金)11:15 ~ 18:00
場所:コースA 橋本市高野口 / コースB かつらぎ町天野

コースA 橋本市高野口
高野口小学校見学~パイル織物工場見学~旧葛城館(登録有形文化財)見学~連携協定締結式(和歌山県橋本市)~紀州繊維工業協同組合とディスカッション 等
[スピーカー] 橋本市長 平木哲朗、紀州繊維工業協同組合理事長 杉村泰久 他

コースB かつらぎ町天野
丹生都比売神社(正式参拝・奉納演奏)~連携協定締結式(伊都郡かつらぎ町)~地域交流センター「ゆずり葉」訪問~丹生都比売神社宮司による講話と地域産業ディスカッション 等
[スピーカー] かつらぎ町長 中阪雅則、丹生都比売神社宮司 丹生晃市 他


【DAY3】

DAY3

SESSION 03 次世代育成~STEAM教育と芸術環境創造~

日時:7月15日(土)9:00 ~ 11:00
場所:金剛峯寺大会議室
統括:東大先端研特任教授 近藤薫

目的<「1200年後の世界」との関わり>
1200年後の世界を考えるには、自らがその世界の当事者である必要がある。密教の教えである「一即多 多即一」は、物質世界における自と他だけでなく、精神世界の自と他をも融和する。物質は有限であるが、精神は無限たる術をさまざまに持つ。その一つが芸術であり、それは蓮華と蓮根のように世界に現れる。
蓮華と蓮根が常に一体である自覚を促すことを"教育"としたい。

登壇者 
声楽家、東京音楽大学教授、東京音楽大学付属高等学校長 小森輝彦氏
横浜みなとみらいホール館長、 東京藝術大学客員教授 新井鷗子氏
株式会社 JERA 代表取締役社長 CEO 兼 COO 奥田久栄氏

  • 近藤薫

    ヴァイオリニスト、東京大学先端科学技術研究センター特任教授

  • 小森輝彦

    声楽家、東京音楽大学教授、東京音楽大学付属高等学校長

  • 新井鷗子

    横浜みなとみらいホール館長、東京藝術大学客員教授

  • 奥田久栄

    株式会社JERA 代表取締役社長 CEO兼COO


DAY3

コンサートシリーズ meets

日時:7月15日(土)11:30 ~ 12:15
場所:金剛峯寺本坊

プログラム
A. ドヴォルザーク 弦楽四重奏曲第12番ヘ長調Op.96「アメリカ」

演奏者
第1ヴァイオリン 近藤薫 / 第2ヴァイオリン 戸上眞里 / ヴィオラ 須田祥子 / チェロ 広田勇樹


DAY3

先端アートデザイン分科会

日時:7月15日(土)13:30 ~ 15:00

会場A:宿坊 恵光院
テーマ:宇宙とテクノロジーとデザイン(主管:吉本英樹)

会場B:宿坊 報恩院
テーマ:自然と共生するまちづくり〜里山から聖域 ・ 霊場まで〜 (主管:近藤薫)

会場C:金剛峯寺会議室
テーマ: 包摂社会のためのコデザイン (主管:伊藤節)


DAY3

SESSION 04 高野山のまちと人

日時:7月15日(土)15:30 ~ 17:30
場所:金剛峯寺大会議室
統括:東大先端研特任准教授 吉本英樹

目的<「1200年後の世界」との関わり>
1200年という時間軸で一つの「まち」について考えてみると、人も変わり、政治も変わり、まちの輪郭・領域も変わり、まちの姿は大きく変わっていくものであろう。対して山上という孤高の台地において、弘法大師空海という一人の絶対的なカリスマのもとに1200年のあいだ祈りが捧げられ続けてきた高野山という場所は、他とは異なるまちの性格が育ってきているだろうと感じる。それを議論することは、そのように非常に長いタイムスパンでの未来を想像し、変わらないもの、変えてはいけないものは何かということについて、思案するためのヒントを得られるのではないかと考える。

登壇者 
学校法人高野山学園法人本部長 山口文章氏
東京大学まちづくり研究室教授 小泉秀樹氏
東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻博士後期課程学生 浦井亮太郎氏

  • 吉本英樹

    東京大学先端科学技術研究センター特任准教授

  • 山口文章

    学校法人高野山学園法人本部長

  • 小泉秀樹

    東京大学先端科学技術研究センター教授

  • 浦井亮太郎

    東京大学先端科学技術研究センター 小泉研究室D3


【DAY4】

DAY4

SESSION 05 瞑想:自然と一体化した境地

日時:7月16日(日)9:00 ~ 11:00
場所:大師教会大講堂
統括:東京大学名誉教授・東大先端研シニアリサーチフェロー 神﨑亮平

目的<「1200年後の世界」との関わり>
人類の安寧はもちろんですが、その安寧を持続的に未来までつづけていくことがもっと大切です。人類に恩恵をもたらしてきた自然を単に利用するのではなく、人も自然の一部であり、自然のあらゆるものとの関係のなかで生かされているという“こころ”の気づきが重要です。そのような“こころ”は実は、私たちが奥底にもともとある“変わらないもの“のはずではないでしょうか。本来人がもつこの”こころ“に気づくことで、人間性、倫理性ある未来のすがたが、そしてなによりも未来を担う子供たちになにをすべきかがおのずとみえてくるものと思います。このような気づきをおこす活動をつなぎ1200年つづけていくことが大切です。

登壇者 
高野山大学副学長・教授 松長潤慶氏
学校法人高野山学園顧問 乾龍仁氏
富士通株式会社デザインセンタークリエイティブディレクター チーフデザイナー 藤原和博氏
東京大学特任研究員 中上淳貴氏

  • 神崎亮平

    東京大学名誉教授・
    東大先端研シニアリサーチフェロー(前所長)

  • 松長潤慶

    高野山大学副学長・教授

  • 乾龍仁

    学校法人高野山学園顧問

  • 藤原和博

    富士通株式会社 デザインセンター クリエイティブディレクター/チーフデザイナー

  • 中上淳貴

    東京大学特任研究員


DAY4

クロージング(高野山宣言2023) / クラシックコンサート

日時:7月16日(日)13:00 ~ 15:00
場所:高野山大学黎明館

智辯学園高等学校 和太鼓部によるパフォーマンス(12:20 ~ )

高野山宣言2023

クラシックコンサート ~高野山に響く弦の調べ~
[曲目]
伊福部昭 『日本組曲』より 盆踊り O.レスピーギ リュートのための古風な舞曲とアリア ほか
[出演]
東京フィルハーモニー交響楽団 弦楽アンサンブル コンサートマスター:近藤薫


関連事業

東京フィルハーモニー交響楽団メンバーによる学校訪問コンサートの開催
7月13日(木)午前10時45分開演@高野町立高野山小学校・体育館

先端アートデザイン展示@高野山金剛峯寺別殿 四季の間
「KOYA」
花器、ワインクーラー
伊藤節・伊藤志信(デザイナー)、中川周士(木桶職人・中川木工芸 ・比良工房主宰)/ 2023年
ネイチャーセンタードデザインをコンセプトに、自然の創り出した造形に寄り添いながら、熟練木工職人の匠の技を融合させた、高野槙による三つの器 
協力:中川木工芸 ・比良工房、開化堂

「DAWN」
吉本英樹(アーティスト)、株式会社箔一(製作)/ 2023年
金沢が誇る箔の伝統と、最先端の特殊レーザー加工技術の組み合わせにより実現した、光と箔の唯一無二の芸術作品。
協力:石川県

澤クヮルテット特別演奏会
7月14日(金)19時30分開演@金剛峯寺新別殿
[曲目]
A.ウェーベルン 弦楽四重奏曲(1905)
L.v.ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第13番 Op.130「大フーガ付き」
[出演]
第一ヴァイオリン 澤和樹、第二ヴァイオリン 大関博明、ヴィオラ 市坪俊彦、チェロ 林俊昭

CONTACT

お問い合わせ

■ 高野山会議全般に関するお問い合わせ
先端アートデザイン分野 秘書:近藤友紀子
secretary@aad.rcast.u-tokyo.ac.jp

※実施会場のキャパシティを勘案して、お申込完了後にセッション単位で参加をお断りする場合がございます。お早めにお申込いただけますよう、ご案内申し上げます。